Ⅱテモテへの手紙4章

 『私は勇敢に戦い、走るべき道のりを走り終え、信仰を守り通しました。』(Ⅱテモテ4章7節)
『私は決勝点がどこかわからないような走り方はしていません…』(Ⅰコリント9:26)と、自身の歩みと、競技場で走る人を重ね合わせたパウロが、『走るべき道のりを走り終え』た…『今からは、義の栄冠が私のために用意されているだけ』とゴールを目前にして記したことばが感慨深く迫ってきます。コリント人への手紙では、たったひとりしか賞をもらえない競技に臨む選手のように、『あなたがたも賞を受けられるように走りなさい』と力強く勧め、『彼らは朽ちる冠を受けるためにそうするのですが、私たちは朽ちない冠を受けるためにそうするのです』と記したパウロ自身が、ついに朽ちない冠を、主ご自身が『私に授けくださる』(8節)、その瞬間を待ち望んでいるのです。『私だけでなく、主の現われを慕っている者には、だれにでも授けてくださるのです。』と今度は、私たちに対する約束のことばが続いています。『私は今や注ぎの供え物となります。私が世を去る時はすでに来ました…』と、今まさに主が下さる『義の栄冠』を受けようとするパウロが、私たちにもこの瞬間が訪れると励ましを送っているのです。『私は勇敢に戦い、走るべき道のりを走り終え、信仰を守り通しました…』なんと力強く、喜びと達成感に満ちたことばでしょう。クリスチャンは生涯現役です。私たちも勇敢に戦い、『義の冠』を授けられる主の現われの日に向かって、『自分の務めを十分に果たし』(5節)、力いっぱい走り続けようではありませんか。今日のデボーションは詩篇56篇とⅡテモテへの手紙4章です。祝福をお祈り致しております!(2012.11.14. #2050)